宮城伝統こけしとは?魅力や種類、こけし徹底解説!

2020年8月23日

毎朝「ねえ、グーグル!今日の天気は?」が第一声のライカです。さて、本日の伝統工芸は「宮城伝統こけし」です。こけしって結局のところなんでしょう?特徴、産地、購入場所などまとめてみました!

宮城伝統こけしとは

木製の人形玩具

こけしは江戸時代の後期、東北地方で作られ始めました。
東北の木地職人が、端材でおもちゃを作ったのが起源とされています。

東北地方の温泉地において湯治客に土産物として売られるようになった轆轤(ろくろ)挽きの木製の人形玩具です。職人の手で1つずつ丁寧に作り上げられる非常に奥深さも魅力のひとつ。そのなんともいえない魅力にひかれ、こけしをコレクションする人も増えています。

温泉地のお土産として販売

東北の温泉地で土産物として販売されるようになり、現在では東北だけにとどまらず、全国で土産物として目にするようになりました。

当初は子ども用のおもちゃとして、着物を着せたりおんぶして遊んだり、現在の人形のように遊んでいました。
大正時代からは大人が鑑賞する工芸品として
集める人が増加しています。

宮城伝統こけしの魅力

伝統こけしは、原木の段階から、顔・胴の描彩、仕上げまでの全工程を一人のこけし工人が行います。

すべて自分の思うとおりに作ることが出来るのですが、それゆえに作り手の生活や気持ち体調などが作品に反映され作風も変化します。
そこが面白いのです。
特に顔の描彩には作り手の気持ちが大きく反映されます。
優しい目、怒った顔、悲しげな表情、厳しい顔つきなどが時と共に変化してきます。また木地の形状によって表情は微妙な変化をします。
他の人が挽いた木地に描彩しても、自分が思うとおりの描彩は出来ないのです。
胴部に施される模様にしても色の配色、筆致、筆力などにもこけし工人の個性が見えてきます。

こけしの名前の由来

木で作った芥子人形

こけしという名称の由来は、「木で作った芥子人形」から来ているといわれています。最初は当て字での漢字表記が一般的で、「木芥子・木牌子・木形子・木削子」などと書かれていました。

ひらがな表記に統一

昭和14年に開かれた全国こけし大会で、今日のようにひらがな表記に統一することになりました。

こけしの系統

こけしは産地によって11の系統がある

伝統こけしには、その系統の特徴に従う様々な制約があります。
その制約の中で、こけし工人達は工夫し変化を試みています。まさに「温故知新」の世界なのです。

一見同じに見えるこけしですが、よく見てみると髪型・模様・表情などさまざまあることがわかります。こけしは産地によって11の系統に分かれており、ここではその系統を簡単にご紹介します。

こけし産地・系統一覧

●土湯系 

頭部に蛇の目、前髪の上に赤い模様、胴は線で模様
(土湯温泉・飯坂温泉・岳温泉/福島)

●弥治郎系 

ベレー帽のような模様、胴に襟や袖の模様
(白石市弥治郎/宮城)

●遠刈田系 

頭部と頬に赤い飾り模様、胴は菊や梅の模様
(遠刈田温泉/宮城)

●鳴子系 

首を回すとキュッキュと音がする、胴が中央にいくほど細くなっていく
(鳴子温泉/宮城)

●作並系 

頭部に輪型の飾り、胴に菊模様
(仙台市・作並温泉・山形市・米沢市・寒河江市・天童市/宮城・山形

●蔵王高湯系 

黒いおかっぱ頭、胴にさまざまな植物の模様
(蔵王温泉/山形)

●肘折系 

頭部は赤い放射模様か黒髪、胴は菊、石竹模様
(肘折温泉/山形)

●木地山系 

大きい前髪と鬘、胴は前垂れ模様か菊
(木地山/秋田)

●南部系

おしゃぶりが原型で、独特な形、頭がぐらぐら動く
(盛岡・花巻温泉/岩手)

●津軽系・温湯系 

胴にシンプルなろくろ模様、帯、ねぶた模様
(温湯温泉・大鰐温泉/青森)

日本三大こけし

鳴子温泉・土湯温泉・遠刈田温泉が三大こけし発祥の地と言われ、こけしの最も古い生産地です。

第三次こけしブーム

第三次こけしブームの現在、女性をターゲットにしたかわいいこけし関連商品がたくさん販売されています。

これなんか、わたしのお友達にそっくり・・・!

当初は子ども用のおもちゃとして着物を着せたりおんぶして遊んだりと人形のように遊んでいたこけしですが、最近では伝統工芸品としてのこけしだけでなく、人気キャラクターとコラボしたこけしが発売されたり、こけしのイラストが入った雑貨もいろいろ出てきています。かわいいですね!お気に入りが見つかりそうです。

宮城伝統こけしの販売先・ウェブショップ

松田工房 マツダコウボウ

松田工房では、三代にわたり伝統こけしを受け継いでおり、現在は伝統だけでなく、新しいことにも挑戦。 デザイナーとコラボレーションした商品を制作したり、似顔絵こけしなども。(HPhttp://matuda.shop-pro.jp/ 

こけしの菅原屋

一からこけし作りを体験できるこけし専門店。ろくろを回しながら、かんな棒をあてて削り、磨き上げる工程を体験することが出来ます。(HPhttp://www.vega.ne.jp/~kokeshi/ 

蔵王町伝統産業会館 - みやぎ蔵王こけし館

1Fは展示コーナーで、全国の伝統こけしと木地玩具5,500点を、系統別に分りやすく展示。他に実演コーナー、販売コーナー等があり、2Fには絵付け教室などの体験コーナーも。(HPhttp://kokeshizao.com/ 

いかがでしたでしょうか?こけしのイメージ、一新されますよね。現在、その愛くるしい伝統工芸品はブームでもあり、さまざまな形で展開しているようです。機会があればぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?